本当にあった復讐の話

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【388話】「放火犯は現場に戻る」って火サスで言ってた

俺は小学5年の時、放火した。
昔のラジオでダイヤル式のタイマーが付いてるのがあって、捨てられてたやつを拾って来て分解。
タイマー部分だけを取り出して、木の板に接着。
木の板に「ヒートン」を2個さして、輪っかのところに針金を渡す。
で、2つのヒートンとタイマーと電池とを銅線で接続。
灯油をしみこませた布を針金の下に置き、着火剤として乾いた新聞紙を針金の上に設置。
60分Maxのタイマーなので、60分に設定して犯行場所を離れる。
あとは60分の間にアリバイ作り。
「放火犯は現場に戻る」って火サスで言ってたのを聞いたので、当日は騒ぎになっても知らぬふり。
そのうち発火装置も見つかるが、まさか小5が手の込んだ発火装置を作るわけがないと思って、俺に嫌疑がかかることは一切無かった。

いじめっ子の母親不倫してたらしく、警察はそっち系で捜査したらしい。
で、旦那にももちろんばれて、離婚。
いじめてたヤツの家、半焼。

いじめっ子も足に火傷したり一酸化炭素中毒になったりしたみたい。
危うくいじめっ子を殺しかけたけど、あの時ほどすっきりしたことはない。
いじめっ子は落ち込んで、一時的にいじめるのやめてたけど、退院から1週間後にいじめ復活。
いつものようにいじめグループに殴られ蹴られしている最中、俺と、いじめっ子共々、転倒。
その時耳元で「・・・また燃やすぞ」っていったら、急に顔色変えて、どっか行った。

その後はいじめもなくなり無事卒業。

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