【57話】男として
小学校では仲良かった奴らに中学に上がった瞬間からいじめられた。いじめの原因は簡単で、最初にいじめられてた女の子を庇った事からだった。
その子が掃除時間に気分が悪くなり、吐いてしまったんだけど、
それを茶化す中、で俺が保健室に連れて行ったのがそいつらにとって気に入らなかったらしい。
無視や悪口、果ては階段から突き落としてくるなんて事もされたが、
根暗の俺は何も出来ず誰にも言い出せないままだった。
唯一、昔から続けてた剣道と部活での剣道両方を
必死にやる事でその時だけはいじめの事を忘れる事が出来た。
そんなある日、母に作ってもらった弁当を持っていつものように学校に登校し、昼休みの時間。
俺の隣に座っていたいじめっこが俺がカバンから
取り出した弁当を突然取上げ、地面にたたきつけた挙句仲間と爆笑。
いままでどんな事をされても殴られる事が怖かったから何もしなかったが、
母の弁当を叩きつけられた瞬間に箍が外れて
掃除用具が入ったロッカーから箒を取り出して逃げられる前に全員叩き伏せた。
何度か殴られて俺も鼻血出て痛かったけど。
部活はやめさせられるわ教師には激怒されるわ母ちゃんには
心配されて怒られるわで散々だったが、いじめはぱたりと止んだ。
その日から前日までのいじめが嘘のようにいじめっこ達は
俺が通ると端に避けたり話掛けてくる時は敬語だったりと呆れた
吐いた女の子が今年結婚したと聞いて思い出したのでカキコ
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