【54話】女子高怖い
小学生高学年の時に私を集団で無視したり物をトイレに捨てるなどしていじめてた子(Aとする)と、高校で同じクラスになった。
私は中学校からのエスカレーターでその高校、Aは外部からだった。
イジメられたことで暗かった私の性格も中学校三年間で変わっていて、
高校ではむしろクラスの中心的存在になってた私は、いじめの事は忘れたかのようなフリをして近づいた。
Aは最初かなり構えてたかんじだったけど、
私が「あの時は私、生意気でだったから、Aちゃんに嫌われても仕方なかったよね~」などと
言ったことを信じたみたいで、私のグループに入ってきた。
もともと中学校からの進学が多いところだったから、高校から入ってきた
Aは友だちができにくかったことも関係してたと思う。
で、半年ぐらいは仲良しごっこしてたけど、じわじわと周りを固めていくことにした。
同じグループの中で私の顔色を窺う子がいて、
まずはその子に「実は昔、Aちゃんにいじめられて・・今は仲良くしようとしてるけどやっぱりツライ・・」
とか色々相談をもちかけた。
予想通り、その子は「(私)ちゃん可哀想!!」という名分で他の友だちに
そのことを言いふらし、「私が代わりに言ってあげるから!」と、
Aのことを私が居る前でこれみよがしに非難するようになった。
女子高でもともと閉鎖的なところ、外部生を嫌う子達が
これに続いてAのことを避けたり無視するようになった。
後は女子特有の陰湿さでドミノ倒しのようにクラス中がAを無視。
私は最後まで「昔のことだから、皆、私に気つかわないで・・」と良い子ぶった。
結局、Aは高一の最後ぐらいから不登校になり転校した。
やられた事をやり返しただけだと開き直ってるけど、
さすがに誰にも言ったことがない。
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