【48話】離婚の原因
結婚一年目。まぁ見事なまでにテンプレ通りの嫌がらせを一通りどころではなく二回り位しでかしてくれたトメ。
旦那もウトさんもきちんと〆てくれるのだが一向に意に介さない。
そろそろ堪忍袋の緒を切るか、と思った矢先にいいネタを手に入れた。
そんな先日、義姉に子供が産まれ義実家に来るからアンタ達も来なさいとのお達し。
行ったら親戚御一同様お揃い。
身一つで来いとか言ってたが嘘ばっかり。
(手土産はちゃんと持参しました。)
何をしてもトメは私が気に食わない。
トメ「こんな安っぽい土産物なんて!」
旦那「それ俺が買ったんだけど。」
トメ「んまー!ムチュコタン、嫁子なんて庇わなくてもいいのよぉ!」等々とゲンナリする展開。
極めつけは16人いたのだけど、お昼に特上のお寿司を取って私だけ無かった。
え…、みたいな雰囲気の中、トメは「最初嫁子は来ないって言ってたからー。」とのたまった。
旦那とウトさんが怒ろうとしたのでそれを制して一言。
「トメさん、それ外で会ってる彼氏の前でも言えます?ほら、この人。」
トメと男の人が抱き合っている写真を提示。
「それコピーなんで、欲しけりゃいくらでもあげますよ。」と言い捨てて義実家を出た。
もう旦那に離婚されてもいいや、と思ってたけど
速攻離婚されたのはトメの方。
お気の毒に。
あの歳で実家に返される気分を想像するだけでメシウマ。
DQNかつ性格悪くてすいません。
少し補足で。
実は捨て台詞吐き捨ててから、離婚が成立するまで義実家に足を踏み入れてなかったので
全て旦那からの又聞きになります。
私が帰ってから、しばらくは寿司を前にして誰も箸を取らず何も喋らず。
しばらくしてウトさんが「覚悟してろ。」と一言残して部屋に戻り、
トメは「違う!これは私じゃない!皆嫁子の陰謀なの!あの女が私を!!!」みたいな事言ったらしいけど
トメのしているご自慢の指輪がバッチリ写っていたので誰も信用しなかったみたい。
誰も寿司に手をつけず、親戚は解散。
翌日、ウトさんは弁護士を雇い相手を割り出し(トメに口を割らせた?)即内容証明を送付。
相手も不貞を認め、慰謝料を取りトメとも離婚。
この間、時間にして1ヶ月程度。
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