本当にあった復讐の話

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【42話】ちゃらりーん

くだらなくて小さな復讐かもしれないけど投稿します。

小学2年生の頃、秋の初めあたりに席替えをした。
私の隣になったのはYという男の子だった。

隣になるこの日までは、特に関わりもなく、話した事もない。
「Yは夏休みに家族とNYへ行ってきた」という話を聞いたので、金持ちなんだなーという印象はあった。
そんなYは、隣の席が私だと分かるとこう言った。

「お前かよ、最悪だー」
話した事もないYからの意外な一言。私も見栄っ張りな所があって、
つい「私も嫌だ」とか心にも無いことを呟いてしまった。
それから毎日私はYにネチネチと嫌みを言われるはめになる。

「お前うぜぇ」「こっち見るな」とか色々言われた気がするがあまり覚えていない。
ただ私はひたすら無言でその場を押し通したのは覚えてる。

はっきりと覚えているのは忘れもしない冬の初め。
給食の時間になり、隣のYと私とYの後ろの席の人達で
4人で机を合体させてグループを作って食べるのが決まりだった。
Y私
○○
↑こんな感じ(○は後ろの席の子達。)で私はYと向かい合わせになり、嫌でも顔を合わせるはめになる。
で、机を合わせた瞬間にYが「お前どっか行けよ」と言ってきた。

今まで散々嫌みを言われてきたのもあって、私はそこで我慢の糸がキレた。
といっても叫んだとか殴るとかではない。
頭の中で給食を食べている間、復讐の策略を練っていた。
今日は体育の授業は無く体操着もない。
それが私が思い付いた復讐計画には嬉しい条件だった。



やがて給食の時間が終わりに差し掛かり、
後ろの2人は食べるのが早いので席を戻しどこかへ行く。

私はその瞬間を待っていた。

「あぁぁあああ゙!!」
教室にYの叫び声が響き渡る。私はYに牛乳をぶちかました。
口にいっぱい含んでいた生ぬるい牛乳を。
私の机には牛乳が4滴くらい垂れただけで、
Yの机は牛乳で真っ白、服にまで飛び散って悲惨な状態に。
しかも私は牛乳の吹き出しがわざとだと思われないように
具合の悪いふり(むちゃな事だが)をして、ひたすら演技した。
「どうしたの?」と周りの子が集まってくる。

私は涙を出して演技。
「Yくんがずっと私に悪口言ってくるから夜も眠れなくて…気持ち悪くて吐いちゃった…」
と嗚咽まじりに言ってみた。
私と同じグループの子が、「うん、席替えしてからずっとYくん○○(私)ちゃんの悪口言ってたよ!」
と皆に言いふらしてくれたのでYは牛乳まみれになりながら悪者となった。

その日Yは牛乳臭い机と服で授業をした。

ざまあw

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