【386話】一人で気分よく座っていたら、小汚いおっさんが向かいの席に座ってきた。
高校生の頃、空いてる時間帯の高崎線に乗った。ボックス席に一人で気分よく座っていたら、小汚いおっさんが向かいの席に座ってきた。
ほかに空いてる席が沢山あるのに、うざいなあと思った。
おっさんは足を組み、なぜか私の靴先をツンツンとつついて来た。
何!?とムカつきながらおっさんの方を見ると、おっさんは・・・を出していた。
(うわ、うぜえ…)
と気づかぬふりで窓の景色を眺めていたが、オッサンはしつこく靴先をつついて「見ろ見ろ」とアピールしてくる。
腹がたってきた。
そこへ駅員がやってきたのだが、周到にも露出狂は新聞を読んでいるふりをしながら、陰部を隠した。
駅員さんが気づかずに通り過ぎそうになったので、私はカっとなった私は痴漢の持っていた新聞を無理やり剥ぎ取って丸出しにしてやり
「駅員さん!!こいつ・・・出してますよ!!」
と、大声で怒鳴ってしまった。
痴漢は捕まったが、車内中の注目の的になり(意外と乗っていた)更にちょっと離れた席にクラスの男子が。
それまでモテようと可愛い子ぶっていたが、それ以来すべてを諦めた。
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