本当にあった復讐の話

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【377話】私の厨二病が嵐のように吹き荒れた。

フェイクあり。


学生の時、複数の大学の合同サークルに参加してた。
そこに、F美というかわいい系の子がいて、そこそこの会話はするけど人数が多めのサークルだったし、あきらかに系統が違うので、サークル内では親しい方じゃなかった。
私:オタク。アニメ漫画同人誌好き。一応服とか髪は気を使って普通の学生に見えるようにしているがコテで巻髪とかジェルネイルとか無理wってタイプ。
サークル内でも「こいつは二次元に恋してる(から一生彼氏できないだろう)」と面と向かって言われるようなキャラ。

F美:雑誌の読モですか!?って感じのかわいい系。男子からも人気あり。
ただ、クラスの中で「あいつぶりっ子」って言われて、女友達できにくいタイプ。

F美のことを嫌って、陰口いってる人たちもいた。
実際男子には結構特別扱いされていたし、掃除や機材運びをさぼったりしていたので妬みもあり、妬まれてもしかたない、というような。
私はそんなにF美のことは嫌いではなかった、リアル男子にちやほやされているF美と一応人間ではあるが舞台上の芸能人の特集記事のため(その時は漫画じゃなく芸能系にはまってた)、本屋をはしごしている私はタイプが違いすぎて、苛立つこともなかったんだと思う。

そんなF美に飲みに誘われた。その少し前から、F美の方から話しかけてきたりメールがきたり、向こうからなんか近づいてるな~ってのはあった。
たぶん、陰口グループが増えて、今まで親しくしてた人たちも離れ、それでこっちに来たんだろうな~と思っていた。
高校の時もそんなんあったな~とか。
飲みにいくのは好きだったし、F美は会話もうまい。
適度に相槌うって、自分の話じゃなく、こっちの話をたくさん聞こうとする。
あーこりゃ男子は好きになるだろうさ~と思っていた。

しかし、ほろ酔い気分で「F美の今日のアイメイク可愛いな~」とか思っているとF美がおもむろに
「近くで友達も飲んでるから、こっちに呼んでもいい?」
と言い出した。
「それはサークルの人?」
ってきいたら、違うんだけど~と言われて、
えー初対面の人といきなり飲みはきついぜ…
と思ったけど、なんかF美はうきうきしてるしいいよ~って言った。
来たのは男3名。来てから「友達って女の子じゃないんかい!」と思ったが、ここで嫌な顔をしてはいかんと思い、あいさつして適当に注文して一緒に飲み開始。
わりとノリのいい、リア充って感じの男子たちだったが、やたらとメルアド交換しようとか、彼氏いるの?とか熱心にきいてくる。
いねーよ・・・と思いつつも、嫌な感じの聞き方でもないので、それなりに楽しくのんで、その店は出ることになった。
出る前にトイレにいった時に、F美が
「○○君がすっごい私子ちゃんのこと気に入ってる♪」
と言ってきた。3名のうちの1人ね。
「でも、本当は△△君が、私子ちゃんを紹介して!って前言ってたから呼んだんだよ~どうする!?ウフフ」
いや、それはねーから。そんな経験ないし今後もありえねーから、と思いつつ
「いやそれお世辞かジョークでしょ~」
と返しつつ用を足した。
F美の方が先に3人男子のところに戻っていて、私も行くとこれからまた店をかえよう!って話になっていた。しかもF美が
「私は途中で抜けるから、あとは○○君か△△君とどっかいきなよ」
とこそっと耳打ちしてきた。
私は酔いもあって混乱しつつ、何この状況…モテ期というやつ?
いやでもあの男子たちも、本当はF美目当てじゃないか??…と混乱し、1人で考える時間が欲しい!という結論を脳が出して、
「ごめん、トイレに忘れ物したからとってくる、先にお店いって後で場所教えて~」
と言いながら、その場をダッシュで去った。
トイレで再び用を足しつつ、携帯の履歴から2ちゃんスレを少し見て心を落ち着かせた。
それで、
「これは『何日で喪女を落とせるか』系の罰ゲームか、やっぱF美目当てだ!」
という結論に達し、3人男子には、メールで「すみませんが、今日は帰ります」とメールを送信。
F美には電話をかけた。
「あ、私子ちゃ~ん!今ね、お店は…」
と明るい声のF美に、
「本当にごめん、今日はやっぱもう帰るわ、本当にごめんだけど」
と言うと
「えっ、帰る?えっえっ!?私子ちゃん、ちょっと」
とF美がかなり慌てた声を出していた。
あれ~やっぱまずかったかな、と思いつつ電話を切ろうとしたんだけど、その時、3人男子の声が聞こえた。
「はぁ!?どういうこと!?」「話が違うだろ!!」みたいなキツイ口調で、F美と言い争ってる気配。
F美しいは、私がもう電話きったか、もしくは自分が切る操作したと勘違いしたまま
携帯を手にもったまま、3人男子と話していたみたいだった。

まずかったかな~と思いつつ、その日は家に帰り泥のように眠った。
次にF美にあった時に
「迷惑かけたよね・・?もめてなかった?」
と聞いたけど、
「全然そんなことないよ!私のほうこそ迷惑じゃなかったかな…??」
と不安そうな顔で、目うるうるされて、あーよかったと安心した。

が、やっぱり電話から聞こえた言い争いみたいなのが気になって、3人男子と交換した情報をチェック。
本名でmixi検索したり、いろいろしてたら、もらった情報にPCのメルアドもあって、それが、ヤフーみたいに、IDがメールとオークションと共通で使えるようなやつで、メルアドの@の前を、そのサービスのブログのURLに置き換えたら、三人男子のうち1名の、ブログが出てきた。
顔は晒していなかったが、後姿や、手の写真などから本人だと確定。
そのブログの内容が衝撃で、
「処女とやれるってきいていったのに、逃げられたマジダリーねぇわwwww」
みたいなDQN乙すぎます!という内容。
こんな人とのんきに飲んでたのか!?ってかF美は無事だったんだよね?
と、その時はF美の心配をしていた。

F美と話さないとな~と思いつつ、次にサークルの集まりに参加したときにアンチF美系のグループの人たちが、
「あのさ、私子だいじょうぶ?最近…」
と話しかけてきた。
「あーF美のことだな」とすぐ思って、
「なんか懐いてくれてますけど、私は彼氏とったとられたとか無縁だし、大丈夫ですよ」
って冗談交じりに答えたら、
「そうじゃなくて…」
と言って、mixiの日記を見せてくれた。
それはF美の日記で、そこには、あきらかに私のことをさして、
「ムカつくやつがいるから、はめてやろうと思ったのに逃げたwwwこれだからヲタはwwww~~とか~~とかそんな好きとかほんときめぇんだよwwww」
というような内容が書かれていた。~~ってのは私がこのキャラ好きとか公言してた漫画とかの人物名。
この時はショックだった。今まで可愛くて、仲良くしてくれるF美に悪い印象は持ってなかったし、心配もしていた。
しかしそれ以上に許せなかったのは、当時私が心底愛していたキャラたちへの暴言である。
~~ヲタはきもい、と言われるのは許せるというか実際キモいのだが~~はきもい、は許せん。私の中でこじらせた厨二病が嵐のように吹き荒れた。

私は、事情を説明し、数人の協力者(サークル内メンバー)を得た上で、F美を呼び出した。
場所はサークル活動のために借りていた、部屋のひとつ。
「何か私に話すことはない?」
と聞いても、
「う~ん?」
ととぼけるF美に、
「あのさ、全部もう知ってるんだよ。この前の飲み会、あの男とぐるで私をはめようとしてたでしょ」
と言うと、F美は態度がさっとかわり、
「私子ちゃん、誤解だよ!私は何も知らないし、ただ紹介しようと思っただけで…」
と、迫真の演技でごまかしだした。
F美は男たちが悪いやつらだと知らなかった、mixiは誤解、と繰り返し、さめざめと泣きだした。
泣き方もうまいというか、なんだか自分の方が悪人に思えてくるほど。
「あのさ、無事ですんだからいいけど、すごく怖い思いをしたんだよ」
「それは…本当にごめん…でも、私は…」
「誤解とか、信じられないから」
みたいな会話が2~3回ループした。
そして、F美の態度が豹変した。
どうも、泣き落としではごまかせないと判断したようで、今度は高圧的な態度でびびらせる作戦?にでてきた。
あれくらいでつべこべ言うんじゃねーよ、実際何もないじゃん。
だいたいヤったとしても大騒ぎしすぎだし遊べて良かったじゃん、あんたマジで処女?何その過剰反応wwwww
あんた一生男に縁なさそうだし、あれチャンスだったのにwwww
というような態度に変化。
そこで私は、携帯を開いて(2つ折りだった)画面の方をF美に見せながら、
「はいっ!可愛いF美ちゃんの暴言ラジオ実況中で~す♪全世界に配信中~~~~~」
と叫んでやった。F美の豹変は予想ずみだったのだ。
「はっあんた何それ」
「だから、F美ちゃんのお話はすべて録音されて、実況中なんだお?」
(この時期、ネットラジオにもはまってました)
次の瞬間、すごい速さでF美は私から携帯を奪い取り、ボタンをガチャ押しして、すごい力で机にたたきつけた。
その机は、工具とかつかっていろんな作業をするためのもので、頑丈だったのでガンッというすごい音がした。何か欠けて飛び散った。
「どういうこと!?あんた何してんの!?!?」
F美は慌てていた。当然だけど。
「引っかかったね!その携帯は私のものじゃないし、あんたの声拾ってるのは携帯じゃなくて、そこのPCだよ」
と、さらに攻撃を加える。
その部屋にはPCが3台あって、そのうちの一つをさりげなく起動させ、スカイプでWEBカメラつかってF美を撮っていた。
作業中にF美がきたから、作業中断して~って感じで、電源つけたままで置いておくふりをしてた。

仲良くってのは、飲みの誘いも含めて
メールとか、一緒に買い物いってほしい~とか、向こうから話しかけてきたり、それでこっちも応じて、その時は楽しく一緒に過ごしてたって意味です。

別室で、今回の仕返しの協力者が私物のPCを使ってこのF美の豹変っぷりを見ていた…はずだったんだけど、ここから先は予想外のことが起こって、半ばパニックのF美がが今いる部屋のドアを開けたら、そこにサークルのメンバーが10人くらいいた。
協力者は4~5人だったので、私も「え」となった。
実は、別室待機組がなりゆきを見守っていたところに、何も知らない他のメンバーが数名、作業のためにやってきていたらしい。当然、その人たちも途中からばっりちF美を見てる。
もう全員、言葉が出ず、しばしシーンとした。
私は
「あ、先輩、あ、おはようございます」
とマヌケな声であいさつしてそこにサークルの代表者もいたんだけど、その人が静かに
「F美さん、少し話そうか。わかってるね?」
と言った。
次の瞬間、豹変したF美は、通常F美に戻り、こんな瞬間ですら可愛い声で、申し訳なさそうな、同情したくなる感じで「はい…」て言ってた。すげえ。
その後は、直接F美と話すことはなく、先輩を通して事態を収束させていった感じ。
F美は、サークルから除籍された。
実は、以前にも似たようなトラブルがあって、相談をしてきたけど結局それが原因でサークルをやめてしまった子もいたそうで、
「もう、許せないからね」
と代表、副代表が言ってた。
F美が私をターゲットにした動機は、男子が私がいない場で、私をほめてたから、らしい。
お前そんな…と思ったけど、F美は、アイドルキャラになってたから、騒がれてたけど、実際には、ネタ半分で、男子たちもまじめに作業しないやつのことは、本心では「あいつはなー」って感じだったらしい。

ちなみに、私がほめられてたってのは、その前の活動の時に結構がんばっていろいろやったんで、いやー思ったより頼れるよな、とかそんなんでした。
その上、F美がサークル内でこっそりつきあってた、イケメン先輩が別れを切り出してきた、理由は私子のことを好きになったからだ(これも、『どんな子とならつきあいたいの!?』『とりあえず、私子ちゃんみたいな、まじめに活動参加する子だよ』っていう会話)、じゃあそのイケメン先輩と別れて、サークル内で新彼つくって、あてつけに!と思ったのにそのターゲットが「私子のことが好きだから、つきあえない」と言ったらしい。

つまり、F美の中では、その時私が人生の敵MAX!!!!だったわけで・・・。
F美は、二度とサークルメンバーに迷惑をかけないと誓いなさい、万が一そういうことがあれば警察や実家に即連絡しますからね?みたいな用紙に、署名捺印をして、去って行った。
その後も、イケメン先輩のところにはしつこくメールがきたり(「子供出来たかも・・」等)、サークル主催のイベントに、気合マックスのふんわりミニワンピでやってきたりしていたが超クールな対応をされ、追い返されていった。

私はその後、イケメン先輩を妙に意識してしまうようになって、F美事件をきっかけに、向こうが気を使ってやさしめに話しかけてくれたこともあり、はじめて二次元でも、芸能人でもないリアル男性に恋をして、
「これが純情板とかカップル板でよく書き込まれている感情ッ!!!」
とか思っていたが、イケメン先輩には玉砕した。
今でも思い出すと死にたくなる。
しかし、「私子が好きだから」と言った男子は、ガチで最初は「告白を断る口実に、使いやすいやつの名前出したんだろー」と思っていたが紆余曲折があって、つきあうことになった。
ある意味、F美のおかげか…?と思いつつも、例の男たちにまわされていたらとんでもないことになっていたし、おかげとか言えねーな、といつもそういう結論になります。
投稿が実はネタかもしれないけど、レイプ経験告白系の文章はなんか読めない。
修羅場自体は、恋愛あまり関係ないけど最後がこうなので、カップル板に投稿させてもらました。
支援、ありがとうございました。
数年前の話ですが、最近、フェイスブックをはじめたら「この人とお知り合いではないですか?」というメッセージとともに、F美のアカウントが表示されて、驚きました。
ありがちなパターンですが、F美はキャバ嬢→風俗嬢、と落ちていってて中絶とか、DVとか、わっかりやすい転落人生のようです。

あれだけ可愛いなら、もっとまともな生き方をすれば良かったのに…と思います。

【376話】 【378話】


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