【224話】正直思い出すことも稀に
※プリ…不倫関係の当事者のいずれか、またはその両方。※シタ…不倫した側。対義語はサレ(不倫された側)。
※ラリ…ラリっている=酔っている事。シタラリとは不倫してその状況に酔って正常な判断が出来なくなっていること(?サレラリ)。
サレで離婚して1年後に現夫と知り合い、再婚した。
前の結婚では授からなかった子供にも恵まれ、現在妊娠8ヶ月。
元夫はプリが妊娠してたんで離婚後すぐにプリと再婚した。
そっから先は元夫とプリの動向なんて知りたくなかったし、自分がちょっと離れた土地に行ったので知ることもなかった。
先日、産休に入ったので夫と私の実家に遊びに行ったときに、家族で立ち寄ったショッピングモールで偶然元夫と元義母に再会してしまった。
うわー人間って3年弱でここまで外見落ちぶれるのか?
とびっくりしてしまった。
脂気が抜けてカサカサっていうか、生気抜け切ったっていうか。
ドロンとした目で幸せの欠片も持ち合わせていませんが何か?っていう感じ。
こっちはサレ離婚したときとは、正直言って人相が変わってる。
こけた頬やストレスでがさがさの髪や肌は、つやっつやの幸せホルモン満タンモードに。
服や持ち物も、前の結婚時と比較すれば3~4ランク上がってる
(自分も離婚後すぐに前職に復帰してるし、現夫の収入も元夫よりずっと良いので)。
おまけに一目みりゃ誰にでもわかる御懐妊腹。
ゆったりした顔で私の腕を取って、あーこの人が件の元夫か、と元夫を見下ろす(背が高いので自然にそうなってしまうだけだが)現夫。
私ら夫婦が誰だか、認識した瞬間にうつむく元夫、醜く顔を歪ませる元義母。
(ついでに全員を見渡してにんまり笑った私の実母www)
後で実母に聞いたが、プリの産んだ子は元夫の種ではなかったそうな。
生まれて割とすぐにそれが発覚、プリは子連れで男と逃げたらしい。
あらまあ、それは大変な人生だったのね~(棒読み)。
なんかね、離婚直後は2人とも不幸になれ!とばかり考えていたけど
半年もたったら忙しくてそんなこと考えてる余裕なくなって、現夫と会ってからは、正直思い出すことも稀になってた。
今の私の状態を見せ付けることで、けっこうな復讐になったと思うよ。
前の結婚は4年と少しでしたが、子供は出来ませんでした。
3年目ぐらいに検査しようかと思ったのですが元夫がまったく検査に協力的ではなかったので、結局しなかった。
近距離別居の元夫両親や元夫親族からは半年目ぐらいからずっと、孫孫孫孫とわめかれてました
(そのストレスで妊娠しなかったのかもなー)。
プリが妊娠して夫実家に乗り込んできてからは元夫両親から役立たず、出て行け、結婚してから今までお前にかかった生活費返せ!といいたい放題いわれ、それまでは、不妊や夫実家問題はあっても仲良くしていたと思っていたので1ヶ月たたずに、心身ともにぼろぼろになってしまいました。
(その間、元夫は自宅にも実家にもほとんどいなかった。たぶんプリと同棲してた)
見かねた私の親が私を呼び戻し、弁護士さんを付けてくれてなんとか双方から相応の慰謝料を取って離婚できた次第で。
元夫のその後は、離婚後1年半ぐらいたったころに、私の実家に来た元夫から実母が直接聞かされたものだそうです(私にはオフリミットだった)。
どうやら復縁したかったらしいですが、母が
「よくわかりませんが娘は死にました」
といって追い返したそうです。
死んだことにされたのはいただけませんが、ちょうどその頃は私が現夫との結婚を考えていた頃なので、私の耳に入れたくなかったのでしょう。
かあちゃん、ありがとう。
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