本当にあった復讐の話

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【218話】あっはっはっはっは!

旦那が急な呼び出しで、朝飯持たせて送り出したら目がさえてしまったので、投下。
先月の帰省で親に聞いた話です。又聞きの話なので、ちょっとわかりにくいかも。
まずは私が体験したエピソード。
私がまだ実家にいたころ、近所のスーパーにセルフレジが設置された。
「小さいお子様には操作させないで」みたいなことが書いてあった。
混雑時に子供にやられると更に混むからだと思う。
そこで並んでいると、「見たことあるな-」程度の近所の子連れ女性が後ろに並んだ。
子供は小学校1年生くらいの男の子でカートに乗ってる。
まず「俺がやる(セルフレジを)」と言いだし、女性が「今日はお母さんがやるから」と言うと
「っっざけんじゃねーぞババァ!」
と絶叫。小さな子供の突然の暴言に時間が止まった。
「黙ってやらせりゃいいんだババァ!」
と母親をバッチーん!と殴る少年。
更に周囲が固まる。私は「え?ナニコレ?この年で家庭内暴力?それとも男の子ってこんなもん?」とプチパニック。
更に「死ね!死ね!」とカートに乗ったまま母親を蹴りまくる少年。
でも母親は「蹴ったら痛いよ」「卵割れちゃうでしょ」とか言うだけ。
その騒ぎに横を通った子供が立ち止まったんだが、その子が手に子供が好きそうな食玩を持っていた。
それを見た暴力男児は「あれもってこい!」と母親に命令。
「買わないよ」と母親が言うと、卵を手にとって床にグシャ!
「こんなくっだらねーもん買う金あるんだろがあああ!」
と絶叫絶叫。語尾が全部絶叫。
「卵がなかったらオムライス作れないよ」
「うっせええええええ」
「ババアのメシくっせーんだよ!いらねええ!」
「殺すぞババア!生きたまま燃やすぞ!」
そこらの不良(笑)も真っ青の暴言の数々を吐く少年。全く意に介さない母親。卵そのまま。
異常な空間に耐えきれず、さっさとレジを済ましたが、振り向くと従業員さんがモップで床を拭いており、母親が頭を下げていた。その間もカートから降りた少年は母親を蹴っ飛ばしてた。
そしてここからが母から帰省時に聞いた話。
母に「そういえば昔こんな修羅場に遭遇したんだよ、お母さん何か知ってる?」と聞くと「あんたはもうここに住んでないから言っていいかね」と教えてくれた。

実は子供(以下A)は母親だと思った女性(B)の養子で、B夫婦は子供がなかった。
従兄弟だかが子供を残して亡くなり、親戚から「施設にやるのは可哀想だ」と半ば押しつけられたらしい。
最初Aはおとなしい子だったそうだ。
しかし、ある時から急に反抗的、暴力的になった。
(最近知ったんですが、養子や里子はこういう問題行動を起こして義親がどこまで自分を許してくれるか試そうとすることがあるんだそうです)
Aは近所でも有名で、トラックが横を通ったら指さして「あれに轢かれてミンチなれ!」とか、殺す、シネは日常茶飯事で、二人が歩いてくると「しねー!」と聞こえてくるので分かった、なんて逸話も。
みんな「もっと大きくなったらBさん殺されるんじゃないか」と心配していたそうです。


しかし一年ほどしてAもちょっと落ち着き出したところで、急にAは施設に入ることになったと。
そのとき私は現旦那と同棲しており知らなかったのですが、Aが家出して騒ぎになったそうです。
警察に保護されたAがB家を親の住所として教え、Bさんが
「うちの子じゃないから知りません」
と警察が連れてきたAの前で言ったとか。
警察が「いやでもあなたの子でしょ?」と言っても
「産んだ子じゃないんで。私の子じゃないんです」
「赤の他人の全然関係ない子です。うちとこの子は全く関係ありません。よその子です」
と、とにかくAの真ん前で「よその子」を連発し、集まってきた近所の人唖然。
その間Aはずっと下を向いていたそうです。
そしてちょっと前、B家の前に引っ越し屋のトラックが止まっているのを見た母がBに「あらお引っ越しですか?」と声をかけると、Bさんが長話を始めた。
それが上記のAを押しつけられた親族会議の話、で母は正直「親しくもない私に何でそんな込み入った話をするのかしら?」と思ったそうで。
それによると、Aを引き取る候補は他にもあったらしい。
2家庭が「自分の家で引き取ってもいい」と言ったのだけど、その家庭はどちらもAの元いた場所から遠く、気候も方言も習慣も全く違ったことから、近くにいるB家のほうが良いだろうと、とB家に決まったのだと。
「じゃあA君は今そちらに?」と聞くと、Bさんがニヤニヤしながら

「いいえ、どこも引き取らなかったんですよ。私、Aのことずっとビデオで撮ってたんですよ」
「私のこと殴ったり、暴言吐いたりするの全部撮ってたんです」
「うちから追い出すときに、また親族会議が開かれたので、そこで上映してやったんです」
「誰も引き取りませんよね、あれ見たら」
母はこの時点で「あれ?この人ちょっとおかしくないからし?」と思ったらしいんだけど、更にBさん
「もちろんAもいる前で。Aねぇ、おしっこ漏らしたんですよ!あっはっはっはっは!」
母はどうしようか迷ったけど、思わず「でも、施設に行く前はA君おとなしかったように見えたけど」と言うとBさんは「だって私それ待ってたんです」と…。
A君がB家に馴染むのを待っていた?どういうこと?とパニクった母親はとりあえず会釈してその場を去ろうとしたんですが、Bさんがそのまま
「良い気味ですよね」
「Aが家出したとき、結局警察がウチにムリヤリAを置いてったでしょ、そのとき言ってやったんですよ。
どこにも居場所ないぞって、親が死んだんだから諦めろって、お前の面倒見てくれる奴はいないって。
これから施設に行って面倒見てくれる人がいたとしても、そいつら金のためにやってるだけだからって」
そこで母はムリヤリ帰ってきたそうです。
母曰く「あれはキチ○イだわ。元からそうだったのか、A君がそうさせてしまったのかわからんけど、あれはもうキチ○イだった」

実は一度だけどA君が施設から抜け出してB家に帰ってきたことがあったそうです。
もちろんBさんは一度もあわなかったそうでそうですが、もしかしてB家が引っ越したのも、A君が「帰る場所」を無くすためだったのかな…なんて。
終わりです。長々とありがとうございました。
割り込みすみませんでした。

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