【164話】親の因果
小学校のときの担任Aは勉強だけできる子どもが嫌いでクラスに階級作ってお気に入りの子供(運動ができるとか親が教師とか)は贔屓
気に入らない子どもは授業中に意地の悪い質問したり、他の子どもを煽っていじめさせる
体育倉庫に閉じ込められたり、言いがかりで叱責されたり、生理の日にお腹踏まれたりもした
運動音痴の眼鏡がり勉だった自分はずっといじめられてた
いつか復讐してやろうと思ってたが子供じゃ何もできなかった
時は流れて高校二年になり、部活で何人か後輩ができた
その中にAの娘がいた
Aにいじめられていた小学校時代の友人たちにA娘の写メを流した
次の日からA娘はいろんな学校の人たちに声をかけられる人気者になった
毎日入れ代わり立ち代わり父親の所業を語りにくる人たちに怯えてだんだん挙動不審になり
期末前には家から出られなくなり不登校
電話をすると、「学校にもろくに行けないお前はA家の面汚しだって殴られて辛い」と泣くから
「うちもA先生が担任だったころ、ずっといじめられてて辛かったよ。あんたの父親はクズだよ」
と言って切ってやった
秋にはA娘が退学、中学生の息子二人も非行に走ったらしい
その何年か後の成人式でAが顔を出したので、
新成人の挨拶の時に小学校時代のいじめを事細かに語った。
Aは何かわけのわからないことをわめいて泡吹いてた
教育実習時に聞いた噂では、左遷され、組合でかなりの役職につけるところがパアになったらしい
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