【158話】いびり社員
自職場に前の部署で陰湿ないじめをやらかして一人女の子を退職させた社員が来た要するに厄介払い
しかし、そいつはまったく反省をしていなかった
職場のリーダーである私の指示にはほとんど従わず大きな声で私を罵った
私がそいつより年下であるにもかかわらず指示を出されることが気に食わなかったらしい
要するに私が次のターゲットになったのだ
毎日いびられ体重が5キロも減った
だが私は耐えた
なぜならそいつは私の直属の上司と仲がよかったからだ
私には時間が必要だった
まず始めにその社員がいびっているパートさんや派遣さんたちを徹底的にかばった
彼女たちがいびられるときには私が敢えて矢面に立った
案の定彼女たちは私に対して好意的な態度を取り、自分たちをいじめる社員を忌み嫌った
ここが第一段階
次に、これは私にとっての幸運だったのだが
件の社員は仕事ができなかった
普段威張り散らしている割にはミスが多い
もちろんその場で叱り飛ばすなんてことはしない
その代わり裏では上司にはきちんとミスの報告をした
他の誰かがやらかしたミスもそいつがやったことにして
仕事に厳しい上司は次第にそいつを疎みはじめる
親しげなよび方から呼び捨てに変わった
私は時期が来たと感じた
ある日、いつものように私をいびりはじめたそいつに対し
「そんなに私のやり方が気に入らないならてめぇでやってみろや!!!!」
と声を荒げた
そいつは逃げた。普段あんなに強気なのに
だが私は逃がさなかった
襟首をつかみ引きずり倒して「ほらやってみろよ!」と脅す
涙目になっていたが誰も助けには来なかった
周りにいるパートや派遣は冷笑を浮かべてその様を見ていた
ついには上司に向かって助けを求め始めた
だが上司は「いいから仕事しろよ。納期間にあわないだろ?」とだけ答えた
そいつはその後三日会社を休んだ
三日後出社し何もなかったかのように周りの子に話しかけようとするそいつに私は言った
「三日休んだら頭にリセットかかるのか?おまえのメモリーファミコン以下だな」
そいつは泣いたが当然誰も助けには来なかった
その後社員は転属を何度も願い出るが、前の部署で散々やらかしていたため
どこにも受け入れてくれる場所がなくなっていた
明日はちゃんと会社にこれるかな?
【157話】 【159話】