本当にあった復讐の話

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【143話】報告書在中

俺の人格形成に悪い意味で多大な影響を与えたメンヘラ教師に
10年越しの恨みを晴らしてやった。

まず「藤原探偵事務所」とかのどこにでもありそうな架空の探偵事務所の
封筒(A4サイズ)を偽造し、報告書在中と書いて、
それを直接メンヘラ教師宅の目につくところに置いた。レジ台の上。

メンヘラ教師は自営業のオッサンと結婚していて、
その店舗部分には誰でも客として入れるから不法侵入ではない。
しかもけっこう田舎だから自動ドアが開いたチャイム音で
自宅部分から店舗部分にオッサンかメンヘラが来る仕組みになっていたため
すぐに立ち去れば顔を見られることはない。
要するに俺は封筒を置いて帰ってきただけ。


結果としてメンヘラは檻つきの病院に収容された。
オッサンが封筒を発見して、なんだこりゃ?と思っている間に
メンヘラが「探偵事務所」と「報告書在中」の文字を見て発狂。

「なによそれ中身見せなさいよ渡しなさいよなんなのよふじこっこ!」
とメチャクチャに暴れるも封筒は元々カラッポ。
「なにも入ってなかった」とオッサンが弁明するも
「中身どこやったのよ探偵なんかつかって何してんのよふじこっこ!」
そしてメンヘラはレジ台にあったハサミでオッサンを刺した。
そして自分の喉も思いっきり突いた。メンヘラまじパネェ。

なぜ顛末を知っているかというと、オッサンがおしゃべりだから。
「いやー怖かったよ。叩かれるのはしょっちゅうだったけど、
刺されたのは初めて」と苦笑しながら真裏にある俺んちまで報告に来た。
もしメンヘラが退院して戻ってきたら、また封筒置きに行くわww

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