【5話】私の先輩(女)がした復讐の話
私の先輩(以下A)は誰からも頼りにされる超姐御肌。私や上司からも色々な相談を受けては、的確なアドバイスをくれる人です。
そんなAの友人でBという人がいました(私は面識無し)。
このBですが、学生~結婚前までは友人というよりはAに頼りきった感じの人で、
夜中に窓の外の木の影が人に見える等でAを呼び出したり、
相談・お願いが多かったみたいです。(これらの話は私も聞いて知ってた)
そんなBが縁あって結婚し、Aも『肩の荷が下りた』等と冗談を言いながら喜んでいました。
しかしBが結婚して暫くしてから、Aの様子がなんだかおかしい。
私が聞いてみたら、どうやらBとの友人関係に悩んでいると。
というのも、結婚してからBが何かとAを落として、
Bがいかに幸せみたいな比較する話を良くするようになったらしいんです。
例えば、
『A彼氏はこんだけしか稼いでないからAは結婚は絶対に出来ない。
男は4~50万は稼いで無いとダメ。その点ウチの旦那は~』
とか、夜中の電話に対して明日も仕事があるからと言ったら
『仕事しなきゃ生きていけないなんてA可哀相。ウチは旦那が~(B専業)』
とか。
流石にBとはもう距離おいた方が良いんじゃないかと思い、
そうするように私も応援しました。
そうしてBと距離をおいたAに対して、Bは回りの共通の友人に
『Aが私に嫉妬してBをハブにしてる』
等、無い事無い事言い触らしだしたんです。
Bの言うことには半信半疑だけど、何かあったの?
と聞いてくる友人への対応にAはかなり疲労してたみたいです。
ここからAの復讐が始まりました。Bに謝罪して友人関係を復活させ、
Bは主婦で幸福だ。でも時間がありすぎて暇なんじゃない?等とあるSNSに誘いました。
登録の際もわざとAは年齢を2~3歳若く登録しておいて、B登録の際に
『私は若く登録してあるから、Bも揃えて欲しい。ただ、この年齢で既婚だと
軽い(すいません)感じをもたれたら嫌だから、未婚にして欲しい』と依頼→B快諾。
こんな感じで本当に言葉巧みにBを罠に嵌めていきました。BはAに言われるがままに
未婚のOLとして、飲みサーみたいなコミュにも参加。
そのまましばらくはSNSを普通にしてたみたいです。
そして半年程経ち、ABの二人はオフに参加しました。後はお決まりのパターンで、
Bオフのメンバーと意気投合→メール交換→浮気。
Bは完全にAを信用しきっていて、事細かに浮気について語っていたみたいです。
そしてAが動きました。Bが浮気すると言っていた日に張り込み(私も手伝った)。
その証拠を旦那実家に送り付けた。
私はAの計画性に恐ろしいと感じたんですが、
1.オフ会参加まで半年かけた理由→新婚半年まではB旦那が良い顔しなさそう。
かといって1年だと回りから子供をせっつかれて忙しくなりそう。
半年ならBも新生活に慣れて遊びたい時期。
2.未婚にした理由→もしも結婚してるのを浮気相手が知ってる状態だと
浮気相手にも慰謝料など請求がいって可哀相。
3.何故旦那実家なのか→旦那本人なら新婚フィルターで許してしまいそう。
4.最後の仕掛け→旦那実家に送った証拠は2種類で、
浮気現場2回分の写真があった。(浮気の2回目と3回目)
2回目の証拠写真はラブホ街を二人が歩いている物。そして封筒をもう一つ入れて
『もしも認めなかった場合や1度だけだと言った場合には御開封下さい』
と上書き。中身は3回目の浮気写真(ラブホIN・OUT)と2回目のラブホIN・OUT。
その後証拠をどう使ったのかは知りませんが、Bの結婚生活は10ヶ月で終了しました。
その後のAとBですが、BはAに責任転嫁。しかしAはあくまで『浮気は良くないよ』
スタンスでやり取りしていたメールを証拠に、回りの友人達にも根回しをして、
結局Bは浮気したのを友人のせいにしようとした人非人として
友人達からも切られポツンになったそうです。
以上、A先輩だけは絶対敵に回したくないと思った復讐でした。
長くてすみませんでした。
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