【396話】嫁ぐというのは実家を棄てること
(※編注:トメ…姑のこと。配偶者の母。義母。 ウト…舅のこと。義父。 コトメ …小姑のこと。配偶者の姉または妹。)義実家に同居2年、特にコトメ(34歳)にさんざん厭なこと言われてきた。
・嫁ぐというのは実家を棄てて婚家に仕えること。
・だから棄てた実家に盆正月と言えども帰るのはおかしい。
正月は実家の両親が旅行先で新年を迎えるのを、私たち子供が家を出てからの恒例行事にしていたこともあって、結婚してからずっと帰ったことはなかった。
盆は何もないのに、帰らせてもらえたことはない。
トメもその通りだと言って、正月はウト親族のもてなしを元旦から4日くらいまでずっと自分がやってた。
盆は墓の掃除から、来る親族のもてなしまで全部自分が。
そのコトメが今月結婚した。
2月くらいに結婚の話を聞いてから、ずっとどこかでDQN返しすることを決めてた。
挙式の前に、ちょっと広めの部屋(大きなテーブルがある会議室みたいなところ)で、コトメの夫親族と、コトメ親族が、自己紹介みたいな感じのをやった。
双方の父親が「こちら新郎弟の○○でございます」と簡単に続柄を紹介しては当人が何か言う。
その時、今しかないと思った。
「義姉は大変古風な考えの持ち主で、嫁ぐとは実家を棄て婚家に仕えること、里帰りなどないと思えが口癖です。
○○家(コトメ夫家)の人間となり、これからは○○家の為に存分に働く存在になるかと思いますのでどうぞ義姉をよろしくお願いいたします。」
後でトメから
「なんてこと言うのよ、このバカは。」
と言われたけど
「何かおかしいですか?私がずっとトメさんコトメさんから言われてたことじゃないですか。きっと○○家の皆さんも喜んで迎えてくれますよ。ね?」
と夫を見るも無言。
ウト姉が来て、私に
「実家に帰ってないの?」
と聞くので、
「はい、帰ってません。(盆正月は)」
と素直に言ったら、夫に向かって
「△男(夫)!あんたはバカ親の言いなりになって!」
ウト・トメに向かって
「自分たちにも娘がいるのに、人さまの娘さんにそんなことして!」
と怒った。
「伯母様いいんです!コトメさんにもう2度と会えなくてもしょうがないんです!」
と言ってみた。
同じ部屋にまだコトメ夫親族がぞろぞろいた。
なんかこっち見て微妙な顔してたけど、まあいいかなと。
盆や正月以外はこっそり実家帰ってるし。
夫は
「やっぱ正月は帰らないのはおかしいか。そういえば、子供の頃はかーさんの実家に行ってお年玉もらった。ごめん。」
と。
今年はどこか夫と旅行行こうかなと思います。
その場にはコトメとコトメ夫はいなかったので、その瞬間の反応はないです。
でも挙式披露宴の後で、
「もうお正月も会えませんがお元気で。お幸せに。」
と言いました。
無視されました。
まだ3日ですが、トメはコトメに電話しては旅行からこっちに直接きなさいとか言ってます。
(新婚旅行は来月です)
「だめですよ、実家は棄てるのが嫁ですから。」
としつこいくらいにトメには言ってます。そのたび無視されます。
でも言い続けようと思ってます。
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