【253話】【復讐】高校生のある日、一人で留守番している私の所に
母親が生保の勧誘の仕事をしていた。所謂「枕営業」も随分やったらしい。高校生のある日、一人で留守番している私の所に、母の顧客が来て
「お母さんと約束してるから、家に上げて待たせて」
と言われた。
母の仕事に差し支えるといけないので、仕方なく家にあげたらあっという間に・・・された。
初体験だった。
母が私を売ったんだな、と分かったが、私はブチ切れていた。
「・・・代(なんだそれ)を100万円払え!!
さもないとこの格好で最寄りの交番に駆け込んで『助けて、・・・された』って泣き喚いてやる。
30分猶予をやるから金を工面してこい。
30分経っても帰ってこなかったらこのまま警察に駆け込む。お前の勤務先にも電話する」
と怒鳴りまくった。
男は30分以内に、100万円を慌てて工面して持ってきたので、領収書に「××社○○課長様 ・・・代 100万円」と書いて投げつけてやった。
男は「うわわわ」となって領収書を握りつぶして、慌てて逃げて行った。
今思うと、よくあんなことができたもんだと思う
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