【182話】パワハラ上司
数年前とついこないだやった復讐。上部企業から左遷されてうちの会社に来た元々上司。
こいつが最悪の人間で、自分が偉いと勘違いして書類綴じの
ホチキスの位置から始まるありとあらゆるパワハラ三昧。
毎日終電まで仕事を強要され、罵倒と説教の嵐でついに鬱で通院する羽目に。
糞上司が仕事しねぇせいで部署が実質一人になってるから、
休職も出来ずに毎日終電の線路見つめては飛び込むか迷う状態で。
なんか悔しくて、死ぬんなら復讐しようと思い決行した。
奴の任期が切れて、上部企業に戻る事になった数ヶ月前、
奴の会社の偉い人とうちの会社の偉い人の前でわざと倒れてそのまま休職。
見舞いに来た奴の会社の偉い人に涙ながらに奴のパワハラを告発。
結果、糞上司は出向期間満了を待たずに、上部企業に戻される。
普通、うちの会社に出向後は出世するのが通例なんだが、問責で以前より降格、
窓際に追いやられ定年まで干される事になった。
俺は数ヶ月休職して復帰したが、会社が元々上部会社の出向を快く思っていなかったらしく、
社長からは感謝されるわ、上部企業から謝罪されるわでスムーズに復帰出来て今に至りますが。
で、数ヶ月前、上部企業の知り合いと話してたら、件の元上司が相変わらず
俺の事を恨んでるらしく、あちらで俺のありとあらゆる悪評や悪口を(誰も聞かないが)喚いてるらしい。
頭に来たんで、また追いつめてやろうと。
奴の携帯番号、住所やらは手帳に残ってたんで、足がつかない様にネットのホモ出会い系サイトやら、
ハッテン場と言われてる場所やら、駅の男子トイレなどに奴の個人情報を記載してやったった。
こないだ上部企業の人にそれとなく奴の事聞いたら、
毎日怪しげな電話掛かって来て発狂してるわ、自宅は引っ越ししなければならんわで大変みたい。
いつか屈強な兄貴に掘られる日も近いのではないかと。ざまあみろ。
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